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ワークフロー全体において一貫した色を得るためのツール

 

ワークフロー全体において一貫した色を得る道は、長い旅路のようなものです。
 
数週間前、私は、カラーマネジメントプログラムを開始するときに皆さんが遭遇する最も一般的な落とし穴についてブログに書きました…
 
•間違った照明
•色の認識能力についての過信
•間違った色見本
•デバイスごとに異なる色表示
 
…そして、それらを克服するためのいくつかの安価なカラーツールをご紹介しました。
 
 
一貫した色を得る道
 
しかし、この旅はそこで終わりません。もし、何年も色をうまく管理してきたとしても、インク、染料、素材の進歩は新たな課題をもたらし、そして多くのブランドが求める色の許容範囲は、より厳しくなってきています。正しい色を得ることは、以前よりもはるかに困難です。
 
今日は、より一貫した色を得るための次のステップへ進むのに役立つ、より高度なツールをいくつか見ていきます。
 

照明のコントロール

 
 
照明のコントロール
 
家に帰ったら全く色が違って見えるものを買ったことがありますか?
 
ライティングブースを使用することで、さまざまな種類の光が見えにどのように影響するかを視覚的に評価することができます。また、さまざまな部品が組み立てられた後に、最終的な製品をカラーマッチングさせるためにも役立ちます。
多くの製造業者は、サプライヤーから材料を受け取るとすぐにその材料をカラー評価するため、ライティングブースを使用します。結局のところ、生産に入る前に色の問題を特定することは、とても費用対効果が高い方法です。
 
 
照明のコントロール
 
蛍光増白剤は、紙、プラスチック、およびテキスタイル業界において広く普及しています。 通常の照明条件下で見ると、これらのプラスチック部品は明るい白色に見えます。 しかし、ライティングブースのUV光の下で見ると、追加された蛍光増白剤の効果を見ることができます。通常の照明条件下で見た明るい白色はもはや、同じ色には見えません!
 
ライティングブースに投資しないことでお金を節約しているように思えるかもしれませんが、実際にはライティングブースを使用しないことで、長期的なコストはもっと多くかかってきます。X-Rite社のライティングブースには、光源の数から価格まで、非常に幅広いラインナップを取り揃えておりますので、お客様のニーズに合ったライティングブースがきっと見つかるはずです。
 

カラー測定機

ライティングブース色の管理において非常に重要な部分ですが、いくつかの制限があります。もし品質管理者が完璧な色覚を持っていない場合、ライティングブースが色の決定をするのに役立つことはほとんどありません。
 
 
照明のコントロール
 
私たちのオンラインカラーチャレンジは、あなたの色覚の鋭敏さを知る楽しい方法ですが、 色覚を確実に知る唯一の方法は、ファンズワース・マンセル100ヒューテストを受けることです。
 
カラー測定機の素晴らしい点の1つは、常に安定した結果を得られることです。測色計は人間のように、注意をそらされたり、疲労、年齢、色覚異常などに影響されることはありません。ブランドオーナーとデザイナーはカラー測定機を使用してカラーを指定し、伝達し、製造業者はそれらを使用して製造中のカラー精度をチェックします。
 
カラー測定機には、色彩計と分光測色計の2種類があります。
 
 
カラー測定機
 
0/45°分光測色計は、45度に固定された角度で反射した光を測定します。
これらは通常、滑らかな表面、または艶消しの表面の色を測定するために使用されます。
 
色彩計は人間の目のように色を3つのチャンネルで「見る」装置です。一部の業種にはこれで十分なデータを提供できますが、他の業種においては色彩計のみでは重要なカラーマッチングエラーを特定できない場合があります。
 
また、分光測色計も色を捕らえてカラー評価しますが、光を非常に狭い波長範囲にフィルタリングすることで動作し、その波長は光学装置を通って受信器に入り、分析されます。分光測色計を使用し、可視スペクトルによってサンプルの反応を読み取ることは、仕様、公式化、精査および品質管理のためのカラーデータを得るための最も正確な方法です。
 
分光測色計は、液体、プラスチック、紙、金属、布など、あらゆるものを測定することができます。 ライティングブースと同じように、精度や価格において幅広いラインナップ、さまざまなオプションをご用意しています。 X-Rite社は喜んであなたのニーズに合った最良のものを選ぶお手伝いをさせていただきます。
 

一貫した色を得る準備はできていますか?

以前、ブログ「もはや視覚評価だけでは十分ではない?」で共有したヒントに従い、そして、たとえ入門レベルであってもライティングブースやカラー測定デバイスを追加することで、あなたのワークフローにおける色の精度と一貫性は劇的に改善されます。
 
しかし、これで終わりではありません。はじめにお話しした通り、素晴らしい色を得る旅は依然進行中です。 次のブログでは、さらに次のレベルのカラーコントロール - 外観とバーチャルデザイン - についてお話しましょう。どうぞお楽しみに!
 
 
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この記事はX-rite Japanより承諾を得て引用されています。
詳細をご覧になりたい方はxrite.co.jpへどうぞ。